長野県松本市
今から50年前、 私は、高校卒業までの18年間を過ごした故郷松本を離れ、東京での大学生活をスタートさせました。以来、就職、結婚、子育てを経て、両親の残したゆきわり荘を引き継ぐことになりました。親元を離れ、新たに自分の道を歩み出す時の希望と不安に満ちた新鮮な思いは今もはっきり覚えています。時代は変わりましたが、令和世代の皆さんの一人暮らしが充実した日々となりますよう、そのスタートのお手伝いをさせて頂けたら幸せです。
ゆきわり荘は、60数年前に私の両親が始めた賄い付きの下宿業がその出発点です。以来、信大生向けの賄い付き下宿を経て、現在のアパート&シェアハウスの形になりました。その間、アパート管理に従事していた父が亡くなり、その後一人で切り盛りしていた母が亡くなったのを機に、二人が住まいとしていた母屋を全面改築して全5部屋のシェアハウス棟にし、全10部屋のアパート棟と連結して再スタートさせました。その時期、私は縁あってゆきわり荘に隣接した土地に家を建て、以来両親の介護の傍らアパート&シェアハウスの管理をになうことになりました。私は現役時代、松本市の才能教育研究会(スズキメソード)という教育団体で会長秘書として働いており、そこでは日常的に世界各国からの留学生を受け入れていました。そのような経験から、信大で学ぶ留学生を受け入れることも自然な流れとなり、常時2〜3 名の短期、長期の留学生、研修生、ドクターがゆきわり荘に滞在するようになりました。また、日本人についても、働きながら学ぶ社会人の方、大学関係者の方など、年齢層にも幅ができてきました。けれども、コロナ禍がゆきわり荘の日常を一変させ、まず海外からの入居者が全てキャンセルになり、日本人新入生からも昭和レトロの共同キッチン、トイレ、シャワー設備が敬遠されてしまい、ピーク時には考えられなかった静かな日々となってしまいましたが、ようやくコロナ禍も去りつつあり、ゆきわり荘もハウス棟を中心に、活気を取り戻し始めました。古き良き昭和レトロの空気を残しつつ、松本で一番お得なお部屋、を目指して再出発しています。待望のエアコンも全室に装備し、猛暑の夏に備えています。そして、一人暮らしを始める皆さんを、なるべくお値打ちな家賃で応援できるよう、松本住まいを充実の日々にするお手伝いができますよう、心から願っています!!